Word組版について

当社では、DTP(DeskTop Publishing)の組版ソフトウェアとして、Adobe InDesignのほかにMicrosoft Wordを導入しています。

「Word組版」というと、著者の最終原稿をそのまま出版するようなイメージを持たれるかもしれません。そこで、デモンストレーションとして“歴史上最も多く引用された”1)論文をWordで組版してみました。

過度な装飾を必要としない学術ジャーナルにとって、Wordは必要十分な組版ソフトウェアであり、基本となるテンプレートを作成し、著者の最終原稿にスタイルを適用することで、統一性のあるレイアウトが実現可能です。

また、オペレーターを介さず、組版と校正(文字校正・著者校正)をシームレスに行えるため、受理から公開までの期間短縮につながるほか、InDesignによる組版に比べて費用面でも優れています。

WordはカラーモードがRGB(光の三原色)のみであり、印刷物に用いられるCMYK(色の三原色+黒)で出力できないという特徴がありますが、PDF化してからCMYKに変換することで冊子体の印刷にも対応できます。

Wordによる組版について、ご興味がございましたら是非ご相談ください。

<参考文献>

  1. Noorden RV, Maher B & Nuzzo R. The top 100 papers: Nature explores the most-cited research of all time. Natue. 2014;514(7524):550-553.